NEC 690.12 ラピッドシャットダウン
Tigoでは二つの方式で [NEC 690.12 Rapid Shutdown] に適合します。
1. Flex MLPE (TS4-S, TS4-O, TS4-L)
TigoのFlex MLPE (Module Level Power Electronics) は、TAPとTS4間にワイヤレス通信を使用します。Flex MLPEのラピッドシャットダウンはTAPとCCA(クラウド・コネクト・アドバンス)が必要です。
2. TS4-F
TS4-FはPLC(電力線通信)とRSSトランスミッターを使用します。TS4-Fはラピッドシャットダウン機能のみです。
火災のような緊急事態での標準的な初期対応は建物への送電停止です。この停電により、インバーターとCCA(クラウド・コネクト・アドバンス)又はRSSトランスミッターの電源が切れます。CCAやRSSトランスミッターが止まりますと、セーフティ(TS4-S, TS4-O, TS4-L, TS4-F)は自動でモジュール毎に遮断し、電圧と出力を停止します。緊急対応者がモジュールレベル遮断行為を行うことなく、TS4は緊急時の手順に沿って緊急事態に対処します。
インバーターと同じACサービスのCCAユニットを備えたサンプルMLPEシステム
TS4-Fも同じコンセプトです。外付けRSSトランスミッターはNEC 690.12要綱に適合したインバーターと同時に電源を切られる必要があります。
Tigo PV-Off® (以前の PV-Safe®)
TigoのPV-Off機能は、モジュールレベルでアレイをシャットダウンします。発電システムを安全に停止します。PV-Offが起動されますと、PVモジュールをストリングから遮断して、出力ゼロと電圧ゼロにします。モジュールの出力電圧がゼロの時、緊急対応者や保守点検作業員は安全にPVシステムに対応できます。
"旧製品のMMUやCC(クラウド・コネクト)は、PV-Safeボタンが機器の前面にあります。
現行製品のCCA(クラウド・コネクト・アドバンス)では、外付けボタンやスイッチによりPV-Offを起動できます。"
PV-Offの稼動状態をリアルタイムで示すグラフ
(パネル毎の電流を緑色、電圧を灰色で表示)
手動操作
現場では、PV-Safeボタン(MMUやCC)又はPV-Offボタン(CCAへ外付け)を押すことで、TS4へ“Off”コマンドが送られます。一度遮断されますと、MMUやCCやCCAから“On”コマンドを送るまでTS4は出力を始めません。
モジュール単位で危険を検知・通信
オプティマイザーは太陽光パネルのパラメータ(電圧、温度、電流が過剰でないか)を常に監視しています。安全上の問題があれば検知され、その状態がMMUに報告されると、オプティマイザーは自動的にPV-Offモードになります。さらに、単一のパネルを停止するだけで十分な局部的損失の恐れがあるか、システムに潜在的な安全上の問題があるためシステム全体にPV-Safeモードを適用する必要があるか等をMMUが判断します。
まとめ
手動及び遠隔操作や通常のパネル単位のモニタリングにより、タイゴのPV-Safe機能は太陽光発電アレイの安全性を大幅に向上させます。標準のDCスイッチとは異なり、パネル単位で電圧を低下させ、緊急時にはストリングの電圧をゼロにします。
PV-OffはNEC 2014 690.12の即時停止要件に適合しており、まもなく認定を受ける予定です。